一応ホッとした | ucacoceramics
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一応ホッとした

2018年3月4日 

葉山の友人宅へ

以前の仕事で知り合ったMさんは家も近くて家族ぐるみでご飯を食べたりしてもいたけれど病気のことは話していなかった。

 

 

たまたま共通の知人がMさん宅に遊びに来ていて彼女から呼ばれたので母と一緒に行くことになった。

呼ばれた時は正直家でゆっくりしたいと思っていたのだけど、母は出来る限り普通でいなさい、必要以上に考え込むなと言っていて、せっかく声をかけてもらったんだから行って来なさい、と私を後押しした。

 

 

とにかく気持ちが滅入っていて1人でそこまで行く気力がわかず(歩いてたったの20分の距離なのに)母について来て欲しいと言ってバスで向かう事にした。

(その場で紹介されたyさんにはのちにとてもお世話になり某有名媒体で私のうつわを使っていただくことになる)

 

 

あまりにも私がグッタリしている理由を飲んだ勢いでバンバン話を進めて行く彼女にちょっと驚いた。酔ってるんだろうなぁ…と黙って聞いていた。

グズグズしている私の代わりにあっけらかんとそれに答えて行く母。

 

 

実は乳がんになっていたこと、手術をしなきゃいけないのに私が手術をしたくないと言い出した事なんかをみんなの前で母はさらりと言い出した。

(隠しているわけでもなかったけれど他人さんに話すのはパワーがいる話で、その都度平静を装うのがしんどいというのがその時の本音だった。)

 

 

でも受けなきゃ進行して死んでしまう。

手術を受けずに過ごしていた人のブログやネット情報を読んだらすごく辛そうだった。

それはやっぱり嫌だから結局のところ手術を受けるんだけど、体を切り刻むなんて怖いし出来る事なら手術をしたくないと言ったらMさんの奥さん(Sさん)が色々と諭してくれた。

 

 

私は彼女の言葉が無かったらいつまでもグジグジ言って逃げ腰だったと思う。

奥さんの言葉はとても冷静で、でも暖かくて、気持ちを尊重してくれているのが1つひとつの言葉の選び方から伝わってきた。

 

 

何故あんなにグズグズしていたのか?というくらい私はグズっていた。

そのくらい手術をした後のことが不安だった。(利き手が使えなくなって陶芸出来ないこと)

 

 

母の友人の乳がん体験者の看護婦さん、担当の看護婦さんにも支えられていたけれど、Sさんの言葉は私に冷静さを取り戻させた。

看護婦さんって素敵な人がなる職業なんだなぁとこの時心底思った。(Sさんも看護婦さん)

“白衣の天使ってホンマやん”なんて思っていた。

 

 

とにかくこの頃の私は過去最も意気消沈していて覇気がなかったと思う。

 

 

本当にグッタリしていた時期で、多少のことでは目の下にクマが出来ることもなけりゃ、白髪になることもなかったさすがの私も、この時期は両方現れていて鏡で見た自分の顔を見てハッとした。

 

 

今年は治療で飲んでいる薬の副作用で気掛かりな子宮体癌の検査を受けに行った。

(先日の一年検診のCTでちょっと引っかかっていたので)

 

 

午前中に受けた検査では半年前にも診てもらった女医さんの問診で色々聞かれたことに答えて質問なんかもしたらバシッと答えてくれたからかなりホッとした。

内容がどうであれハッキリ言ってもらいたい。

私の性格的な部分もあるのだろうけどグレーな物言いほどモヤモヤしてしまうことはない。

とりあえず聞いた雰囲気的には子宮体癌ではなさそうで、かなり気が楽になった。

悪性腫瘍じゃなければまぁ大丈夫だろう、と。

 

 

けど、異常に大きな影が写っているからエコーでは確認しきれないしMRIを撮っておこうということになり、午後スポット的に空いていた時間に予約を入れてもらった。

スムーズに予約出来たのは良い流れだと思う。

 

 

またこれで1週間待ちとかだとモヤモヤが炸裂してしまう。

基本的にはそのモヤモヤした待ち時間が1番嫌だから…

 

 

結果は来週聞きに行くのだけど、多分大丈夫だと自分的には思っている。

MRIのあんなうるさくて狭い場所の中ですら、最後の方は寝てしまっていたし、多分そのくらい緊張感のない精神状態だったから大丈夫だと思う。

とにかく悪性腫瘍じゃなくてホッとした。

良かった…

 

 

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