
【モダン金継ぎワークショップ】楽しく開催させていただきました。
先日11月30日は【松の杜くげぬま】で今年2回目の【モダン金継ぎワークショップ】でした。
参加者の皆さまが笑顔で直した器を抱えて帰って行かれる姿を見て最後のご挨拶が出来ることがすごく嬉しいです。
王道の美しい金継ぎを施す方、遊び心満載でデザイン性を持たせる方もいらっしゃる個性溢れる楽しい2時間でした。
私は管理人であるりささんのお母さまからお預かりしたという欠けた器を修繕させていただきました。
器の色がベージュ系なので金彩だとあまり目立たないからあえて赤に。
このパンチの効いている感じが好きです。
金彩も勿論好きだけど、器によっては金銀以外の色物での表現も好き。
器の傷をどうやって引き立たせるのか?
わからないように隠しても元通りには戻せない…
だったらその傷をどうやってその器の持ち味として生かし、蘇らせるのか?
そんなことを考えながら行うところが金継ぎを好きな理由のひとつでもあります。
つるんとした綺麗な器も勿論好きなのだけれど、好きだからこそ使い込んでいてたくさん欠けたりヒビが入った器への愛しさはひとしおです。
それらの修繕後の姿はとても力強くて美しく“蘇るってとても素敵”だといつも思わせてくれます。
金継ぎから学ぶことは多く《RE》《reborn》を強く感じるとても前向きになれる作業でもあります。
いくらでも生まれ変われる。
傷は勲章。
そんな風に思います。
元々は自分の作っている器の欠けを直す為に始めた金継ぎ。
漆での本金継ぎだと敷居が高くて…とおっしゃる方も多く、この様なカタチで皆さんと一緒に修繕してまた使うという金継ぎの1stステップの時間を共有出来るのはありがたいことだと思っています。
昨年、闘病治療中に放射線の影響なのか?免疫力がガクンと下がってしまい漆にかぶれてしまってからは怖くて本金継ぎでの修繕が出来なくなってしまっていたのだけれど、現在ワークショップで行わせていただいているモダン金継ぎ(簡易金継ぎ)ならかぶれる心配も無くて心置きなく作業が出来るので最近は必然的にこちらの方法を選ぶことが多いです。
今、免疫力を高める為に日々の生活も見直しているので、また自分の免疫力が戻ったときには本金継ぎで器の修繕をしたいと思っています。
モダン金継ぎのワークショップからは《RE》の前身して行くパワーを得ることが出来て自分自身もとても楽しいので定期的に開催したいと思っています。
くげぬまでは少し暖かくなった春ごろにまた開催かな?なんてりささんとも話していました。
来年は逗子・葉山界隈でも開催出来ればと思っています。