
新しい場所にて
先週末は群馬県前橋市の中心街に新しく出来たgallery around the table様にて開催いただいた展示販売会の最終日にモダン金継ぎのワークショップとイベント在廊を兼ねて行ってきました。
とても素敵な空間でゆったりと展示していただきすごく嬉しかったです。
群馬県の街中へ来たのは初めて?だったのだけど、会場近くに着いた時、【なんかココ来たことある?】って思う様な懐かしい感じがしました。
きっと、アウトドアブランド勤務時代に各地方都市へ車で出張に行っていた際に見た街並みと被る様な雰囲気だったからかと思います。
当時から、地方都市が再生されて行く雰囲気には魅了されていましたし、私に良くしてくださる各地の皆さんはそういったことにも詳しくて色々な穴場を教えてくださいました。
東京には無い良さを感じることが出来る貴重な時間です。
今回も例外では無く期待以上で群馬県がとても好きになりました。
展示販売会に来てくださる皆さまがステキな方ばかりだったのもめちゃくちゃ嬉しくて、ギャラリーオープンの第一回目にお声掛けいただいたのもとても感慨深く思っています。
ギャラリーも、私も認知度のないところからこの短期間でここまでにされた関係者の皆様のパワーには脱帽です。。
露出もたくさんしていただいたり、口コミもしていただいたり、たくさん接客もしていただいてたくさん売っていただいて、感無量です。
関わってくださった皆さんの愛を感じて軽く泣きそうにもなりました…
というかちょっとうるうるしてました。
実際に来てくださった皆さまに直接うつわに対する自分の思いをお伝え出来たこともとても嬉しかったです。。。
群馬県がめちゃくちゃ好きになりました😊
私はうつわの形状も、ワークショップやレッスンなどの形態も【自由度】を高めに設定していて、参加者の方、ご購入くださる方の個性を出来るだけ尊重できるようにしています。
定型化した方が効率的だとは思うのだけど、【選択の自由さ】や【創造する楽しさ】【枠から出て見る感覚】【余白】みたいなものを大事にしたいからフリーダムスタイルでワークショップをすることが多いです。
よく【日本人はキマリがある方がやり易いよ】というアドバイスも色々な方からいただきます。
いつかはそういった【定型】をうまく取り入れることも増やして行かないとな…とは思いますが定型を作るにしても【自由度の高い定型】に出来たら良いなぁ…とは思います。
価値観の押し付けになってしまっては意味がないけれど、出来れば皆さんの感性を存分に表現してもらいたい、その可能性を出来る限りカタチにするお手伝いをしたい。
そこから私も刺激を受けさせて貰いたい。そんな風に思っています。
初めましての皆さまへのワークショップは毎回学ぶことが多くてとても刺激を受けます。
7月は2週にわたって鎌倉、群馬でモダン金継ぎのワークショップをさせてもらえたことはとても良い気付きになりました😊
年齢層の幅も広く何グループかの方を一緒にレッスンする時、しかもフリースタイルレッスンなのでそれなりにイレギュラーだらけなので毎回が学びの連続です。
1日2回レッスンを入れると運転も含めると驚くほどヘトヘトになることにも今回気付きました😅
それでも、レッスン中は刺激的で楽しくて夢中になっているので自分が疲れていることにも気づかなかったりします。
2週連続で計4回、ギュっと詰まったワークショップ開催で、自分の中でも新しい可能性が広がりました。
足りない部分をガラスの装飾でRE-designして修繕した自身の器は、思った以上に皆さまの反応が良くて新たな価値観の創作に繋がりました。
修繕以外にも、なんとなく買ってしまったけれど捨てるのもなんだかなぁ…という器に装飾を施してupcycleしていくこともコレからはもっと積極的にご提案していきたいと思いました。
【金継ぎレッスンに参加したいからわざと器を割る】というお声を聞くと私はなんだか少し心が痛みます。
それだと金継ぎの良さが…本末転倒…って思ってしまって。。。
だけど、不要になってあまり使っていないうつわってきっと皆さん何かしらおもちだったりもするだろうから、そういった器にデザインを施すということでワークショップにご参加してもらうのも良いかもしれない。と思いました。
私が今行っているモダン金継ぎのワークショップは一度ご参加頂ければあとはご自宅で簡単に再現出来る様なレッスン内容になっています。
修繕方法もレッスン中にお伝えするので、その日はお修理する器がなく装飾のみでも、いつか割れたり欠けた時の対応として知っておいていただく機会には出来るかと思いました。
材料を使い慣れておくというのがどんなことでもポイントになると思うので😊
今後は空き瓶などへの装飾も含めたupcycleもご提案したいと思います。
漆を使った本金継ぎもまた自身では再開させたいと思っています。
どちらの金継ぎもやってみて、それぞれの良さを知りその時の自分の生活スタイル、時間の使い方に合わせて取り入れて行きたいと思う様になりました。
最初(と言ってもたったの4年前)は本漆での金継ぎにしか興味がない!と言っていたのに。笑
漆かぶれをして本漆を使えなくなったことで始めたモダン金継ぎでは気軽さや自由度が広がって自分の考え方も変化しました。
陶芸は14年?15年目?となってもまだまだ学ぶことが多くて最近は作業工程のひとつからの学びというよりは全体像を通して気づくことが増えてきました。
金継ぎはまだ初めて4年ちょっとなので新しいコトを試してみるたびに気付きを得ます。
ひとりで製作に没頭する時間もすごく大切で心地よいけれど、ワークショップを通して気づくこと、学ぶことは私にとってはいつも大きな一歩になっている気がします。
2018年から色々なところでワークショップを開催させてもらいながら、こうやって今もちょこちょことお声がけ頂けて、この様な場を与えていただけるのは本当にありがたいと思っています。
今月のワークショップ中に多くの方と接した中で、新しい製作のイメージやコンセプトがまとまって来たことも自分にとってとても大きな出来事です。
【インプットとアウトプット】【静と動】【陰と陽】の様に相反するコトガラは常に表裏一体だとここ最近感じる機会がまた増えています。
今回得たコトを自分なりにカタチにしていける様、今年の下半期も精進したいと思います。
皆さまありがとうございました。