3つの【リ】
私がモダン金継ぎのワークショップを開催し始めてはや3年?4年?
自分が作る器の修繕の為に漆を使った修繕を習い出したのが6年前。
紆余曲折あり、現在では1回2時間程度のワークショップを全国各地で開催させていただく様になりました。
【金継ぎ】と言えば【日本の伝統的な修繕技法】漆を使うのは湿度の高い日本には適した技術だからこういった美しく素敵な修繕技法が日本に長きに渡って残っているのだと思います。
と言いつつも昨今の金の価格高騰で本金を使っての修繕は以前より更に高価なものへとなりつつあります。
私がワークショップで行っている金継ぎでは【本金】ではなく【真鍮粉】を使っての修繕。
【漆】ではなく【新うるし】と呼ばれる化学溶剤とのハイブリッドアイテム。
色々な意見はあると思うけれど、私は天然素材だけを使っての【金継ぎ】も化学溶剤を使っての【モダン金継ぎ】もどちらも好きでどちらにもそれぞれの良さがあると思っています。
どちらも知っていれば直したい物に応じての選択肢が広がる。
まずはエントリーとしてサッと直せてしまう【モダン金継ぎ】から始めるのも良いと思い、まずは試していただく為にワークショップを色々なところで行っています。
本金継ぎを行う時のネックはなんと言っても【漆かぶれ】
私自身も実際に漆かぶれで酷い目に合ってしまった事がキッカケで【モダン金継ぎ】を始めました。
たくさんの器を修繕していく中で新しい試みもしていて、私ならではの修繕方法も積極的におススメしています。
それがこちら。
割れた器をそのまま直すだけではなく、カケている箇所にガラスや天然石を埋めてredesignすること。
[割れ]も[欠け]も[ヒビ]も金継ぎ修繕するとお気に入りだった器が更に愛おしくなります。
自らの手で新しい価値をデザインし壊れてしまったモノを蘇らせる。
なんと尊い時間だろう?と思います。
自宅開催での金継ぎ修繕の日はちょっとした茶話会です。
接着溶剤を乾かしている間に和菓子とお抹茶をお出ししたり、コーヒーとクッキーをお出ししたり、そんな風に過ごしています。
野外イベント、各種セレクトショップ、カフェなどでも開催させていただいています。
直したい器だけでなく、使わなくなってしまったけれど棄てるのは忍びない…
という器がある方は装飾のみでのご参加も可能です。
修繕も勿論のことながら、私の行っている【モダン金継ぎワークショップ】では《RE_design》というのが大きなキーワードです。
re_cycle、re_use、そしてre_design
3つの【RE】いやきっともっとある。
そんな可能性を秘めた時間を皆さまと過ごせれば嬉しい限りです。
お問い合わせはucacoceramics@gmail.com宛か
modern_kintsugi_ucacoのInstagramのDMあてにお願いいたします。
2022年8月20日(加筆修正:2023年6月3日)