
5年後10年後も続く愛される定番として⑤
ピンクやグレーの器の受注を受けながらも黒の器作りの為の時間も設けていました。
やっと、思い通りの黒で制作をスタートし始めました。
While accepting orders for pink and gray vessels, I also set aside time for creating black vessels. And finally, I have started the production with the black color I had envisioned.

シャープな黒に光り輝くプラチナ彩を
黒は、ミルクベースのスープやヴィシソワーズに合わせたかったのでどうしても深さのあるボウルを作りたかったのです。
<出来ればろくろで作ったお茶碗型ではなく、お皿と同じ手法のタタラ作りで作りたい>。という思いは黒の展開後、更に強まりました。
本当はスタート時の5型でもそうしたかったのですが、タタラづくりで高さのある物を作るのが当時の私にはとても難しく、ろくろでカップとボウルを作っていました。

初期はお茶碗型でスタート。こちらは炊き立ての白米が引き立つのです。
ろくろで作ったボウルも好きなのですが、お皿同様、縁に柔らかな揺らぎを持たせたいと思うとボウルもやはりタタラづくりで制作したいと思いました。

こちらはやっとタタラで深さを出せるようになり製品化したもの
私がよく作る料理の中に、<舞茸のポタージュスープ>があります。
栄養価が高くておいしく、スーパーに行けば年中変わらずに買いやすい価格で供給されている食材はやはり魅力的です。
他、初夏~初秋頃までの汗ばむ季節はヴィシソワーズ、日常的に食べる朝晩のヨーグルトなど、このタタラづくりの深皿はとても活躍する器です。
スパイス皿は、塩やマヨネーズ、バターを乗せるのにも最適です。
Plat10(小皿)はちょっとした和え物やお漬物にも似合うし、Plat 15(取り分け皿)はフルーツをデザート仕立てにしてお客様にお出しするときにも最適です。
黒い器が完成したことで食卓のコーディネートへの満足度がかなり上がりました。
やっと、シリーズ展開の最初に描いた色展開が実現したのです。
ここまではとても長かったのですが、良い思い出です。
続く・・・
2023年5月27日 ucaco