未分類 | ucacoceramics
1
archive,category,category-1,edgt-core-1.0,ajax_fade,page_not_loaded,,hudson-ver-1.3, vertical_menu_with_scroll,smooth_scroll,blog_installed,wpb-js-composer js-comp-ver-5.5.2,vc_responsive
5月 30 2023

雪山に思いを馳せて作った器

  [caption id="attachment_12098" align="alignnone" width="300"] 白と黒の釉薬の掛け合わせが生み出す雪山のような景色[/caption] 2010年頃から作り出した私が作る和食器の定番です。 定番でありながらも常に欠品しているシリーズでもあります。 当時勤めていた会社での仕事の兼ね合いもあり、スキーにハマり、足しげく通った雪山。 シーズンオフに入るころ、既に来年の冬が待ち遠しくて、雪山に思いをはせて作っていた器たちです。 SKI TRAVELには温泉とお酒がつきもの。 訪れた土地の日本酒を買って帰る。 そんな時に使うお猪口と片口として作った器がこちら。     現在、日本酒をほとんど飲まなくなり、めったに製作していないですがお酒に合う一品料理を盛り付けるための<碗皿>と名付けた浅めの丼も展開していました。 [caption id="attachment_12099" align="alignnone" width="300"] こちらがスタート時、最初に作ったものです。縁が欠けて金継ぎしています。この雰囲気の器としては薄く作っていて見た目よりも軽くて扱いやすいのが特徴です。[/caption]   料理を盛りつける際、より美しい。と私が信じる器のカタチです。 高台を高く、見込みを小さく作る独特なシルエットの碗皿は削りを入れずに製作するのが難しく、ロスが多いため製品としてはあまり向いていないので現在はほんの少量、時々作っています。   こちらのシリーズは和食器好きの方に人気があり、再販しないのか?とよく聞かれます。 私も凄く好きなシリーズです。 製作当初はこの器にパスタを盛り付けて食べるのがお気に入りでした。 〈和食器で食べる洋食〉が当時はまだあまり外食でも普及しておらず、自分だけのスペシャルな時間として楽しんでいました。 簡単に作ったナポリタンを白い磁器プレートではなく自作の和食器で食べることが、当時の私にとって〈最高にお洒落で豊かな時間〉だったのです。   週末、時間が取れた時には割烹料理屋さんで食べたものを再現しようと手の込んだ料理を試みました。 限られた食材の中でどうやっておいしく食べるか?を考えて新メニューをあみ出すこともありました。 器を作ることと料理をすることはいつもとても近しい関係なのです。   2018年のブランド創設では、それまでに一つずつしか作らなかった和食器のスタイルを一旦保留にして、【日常遣いの陶土の洋食器】を作り始めました。 磁器で作ればよかったのでしょうが、陶土のもつ柔らかさや温かみが好きで陶土で製作を始めました。 【磁器の様に見える陶器】というのは私にとっては面白さも含んだものでした。   当時、和食器づくりを一通り終え、自宅の食器棚もあふれかえり始めていた頃だったので、シリーズ化された白い洋食器を揃えていくのは自分自身の楽しみでもありました。   そうやって大好きだった轆轤製作が身体的理由により出来ないでいた期間も私は楽しく作陶できたし、苦手だったタタラ作りの楽しさや深さを知る事が出来ました。   続く・・・   2023年5月30日 ucaco        ...

Share Post
Read More
5月 24 2023

5年後10年後も続く愛される定番として④

3色目の展開カラーはチャコールグレーの器を黒の代わりに。 The third color chose a charcoal gray  instead of black.       [caption id="attachment_11999" align="alignnone" width="300"] グレーの器を展開し始めた時、最初に選んだ4型                                                                      charcoal gray was initially chosen in these 4 models[/caption]   黒が思い通りの色にならなくて探していたことはプロダクトフィロソフィーのブログ<5年後10年後も続く愛される定番として①>でも記載しましたが、その後いったん黒を作ることを保留にした時に、代わりに気になって選んだのがこちらの写真のグレーの土です。 In my blog post titled "As a Timeless Classic That Will Continue to be Loved 5 Years and 10 Years from Now - Part 1," I mentioned that I was searching for the perfect shade of black but was unable to find it. However, during the period when I temporarily put the black color on hold, I became intrigued by the gray clay featured in the attached photo.   それでも、黒じゃないにしても黒っぽい器が作りたい気持ちは変わらずにありました。 Nevertheless, my desire to create a container that had a blackish appearance persisted, even if it wasn't actually black. 豆腐料理、冷やしうどん、大根おろしポタージュスープなどの白っぽい料理にはやはり白い器より黒っぽい器の方がおいしそうに見えるからです。 グレーで作ってみると、土に入っている御影石の独特の表面感も相まって和洋折衷な料理に合わせやすい器となりました。 such as tofu dishes, chilled udon, and dishes with grated daikon or potage soup, tend to look more appetizing in vessels that have a blackish hue rather than pure white. When I experimented with creating gray vessels, the unique surface texture of the small stones complemented a variety of dishes that fuse Japanese and Western flavors. This versatility makes...

Share Post
Read More
7月 09 2020

arikoさんのレシピ本

  光文社から創刊されている雑誌HERSの人気連載【arikoの今晩なに作る?】が2年の時を経て106品のレシピ本【ありこんだて】として2020年6月10日に第1刷を発行されたそうです☺️ スタイリングをご担当されているYUKOさん(+y design)から本をいただきました。 以前、盛り付けで私の器を使っていただいた時のページも載っていて嬉しくなりました☺️ 料理本を見てお料理を作る機会はかなり少ないのですが、料理本自体はすごく好きです。 美味しそうなお料理や彩鮮やかな食材と器の組み合わせを眺めていると幸せな気持ちになります。 野菜って綺麗で可愛いなぁと思うことが多くて、調理されて器に盛り付けられた姿も好きだったりします。 なのでお料理本はすごく好きです!    使っていただいた器は今でも作っている雪景色の様な黒と白の流れる釉薬の小鉢。   続いて、碗皿に呉須で手描きの模様を入れたもの(こちらは自宅用に作っていたものです)   そしてもうひとつ、ドライカレーを盛り付けたくて夏っぽい雰囲気でお花の様なモチーフを下絵で手描きした碗皿   こちらも随分昔に自宅用に作った物です! 定番品の製作が落ち着いたら、食卓の差しになる様な私らしい面白い器もまた作りたいです。 YUKOさんとカーシャにも久しぶりに会えてとっても楽しかったです! ありがとうございました。    ...

Share Post
Read More
12月 30 2018

パッケージのこと

私は自分の器を包む時に英字新聞を使っています。   新聞紙は固すぎず柔らかすぎず、どんな形の器でも包みやすいです。 一番最初に12年前に通いだした下北にあった陶芸教室でも、逗子に引っ越したあとのお教室でもやっぱり新聞紙で焼きあがった作品を包んでくださっていつも持ち帰っていました。 その習慣もあって新聞紙が扱いやすくて良いというのが一番の理由です。   でも、自分が友達にプレゼントするときに、普通の新聞紙に包まれていると急に生活感が出すぎてしまって嬉しくないなぁ…と思い、海外出張のたびに英語やフランス語の新聞を飛行機でもらってくる様になりました。笑 それが始まりで今も変わらず英字新聞を使ってラッピングしています。 最低限のクッション材(エアパッキンなど)で器のふちが割れない様に包んでから、その上に新聞紙、そしてリボンをクロスにかけることが多いです。   リボンをかけるのは器がカタカタと箱の中で揺れると欠ける可能性が高まるので補強の意味が強いです。 テープを出来るだけ使わない様にしているので包んでいるものが外れない様に止める意味も含んでいます。 なので複数個の器を包む際には必ずリボンをかけています。   ワークショップでの小鉢作りのお客様は包んでしまうと誰のものかわからなくなるのでマスキングテープにお名前を書き、それを箱に入れて送っています。 こちらは厚みがあるので新聞紙でシッカリ包んでいれば大丈夫。 時々危なげな時はクッション材を使ってしまいますが、出来るだけプラゴミを増やしたくないので極力使わない様にはしています。   現在、ギフト用ボックスの製作も考えていますが第1希望の箱はなかなか難しそうで、いくつかの問題点があります。 (希望の色の資材が流通していなかったり、高かったり…) 来年は作れたら良いなぁ、とは思うのだけどうまくいかない時はしつこく頑張ってもあまり状況は好転しないからさっさと諦めて違うことに着手する様にしています。 するといきなり忘れていた頃に新しいアイデアが湧いたりするのでその流れを今は大切にしています。   以前の様に納期が常に決まっていて、限られた時間の中で無理やり知恵を絞り出すということをしなくても良いのはとても気が楽です。 良い意味でゆるゆると、色んな出会いのタイミングや閃きの流れに委ねる様にしています。 その方が全てにおいて無理が無いので最終的には良い方向に進みます。   もちろん納期を逆算してスケジューリングしていくことも楽しんではいましたが、何処かで無理も生じていたし、無理が生じてしまうことに違和感を覚えてしまっていたのも事実です。   昔から自分が持ってる野生的な感覚に従う方が今は良い気がしています。 なのでギフト用ボックスは焦らずに一旦保留。 他にも工場を探してみたり、違う方法を考えたり、アプローチの仕方は色々あるからのんびり行こうと思います。   ちょっとギフト用ボックスのことで頓挫しかけていたタイミングで、器をお送りした方からお礼のご連絡をいただいた際に「ラッピングも良いですね!」とのコメントをいただき[やっぱり無理して箱を作らなくても良いかもなぁ?]って思いました。   うまく行く時はスンナリと色んなことが進んでいきます。 だからまだ機は熟してないんだと思ってまた違うことに取り掛かります。   昨夜は急に閃いて新しい名刺(ショップカード代わりの印刷物)のラフ構成を手描きでメモしました。 明日、帰省の新幹線内で画像や文字をあてこんでみようと思います。  ...

Share Post
Read More