série habiller | ucacoceramics
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5月 28 2023

オクタグラム(八芒星)プレート

いよいよ色展開もカタチの展開も広がりを見せてきました。 円、楕円それ以外に食卓を華やかにするカタチは? 変わらずに愛される為に、進化する定番であり続けること。 それが、あらゆる器を作りながら思っていたことです。 自宅のテーブルコーディネートで金彩の器を使うとき、縁に揺らぎを持たせているとはいえ、ほとんどの形が丸や楕円できちんとしすぎていました。 カタチが規則的すぎると食卓にリズムが生まれず、楽しさが伝わりにくいと感じていて、丸いもの以外にも作りたかったのですが、四角というイメージがなんだかピンと来ていなくて決められずにいました。   そんな時、2021年ごろからハマりだしたタロットカードに出てくる八芒星(オクタグラム)を器へと落とし込み、星形を製作しました。   2021年のホリデーシーズンに販売したら良かったのですが、そのタイミングには間に合わず、2022年1~2月ごろに製品化が実現しています。   星のカタチなので縁にはプラチナではなく金彩が使いたくなり、既存のカタチでも金の縁取りで展開を始めました。   この時点で黒の器はプラチナ彩のものと金彩のものの2種類になりました。 同じ土、釉薬を使っていても人間の感覚的な問題なのか、プラチナ彩と金彩では黒の色味が違って見えます。 縁取りの範囲は全体面積に対して小さいけれど、それだけの影響を与えるという事です。 そう思うとテーブルコーディネートを考えるのもとても楽しいものになります。   最初の試作の際は、タロットカードの星の雰囲気に近寄せたくてフリーハンドで描いた型紙を作り、それを使っていましたが、制作時のロスが沢山出るのでもう少し形をシンメトリーに寄せたほうが良いと思って型紙を微修正しました。   型紙は、正方形を2つ重ね、中心から時計回りに45度スライドした八芒星です。   タロットカードの星はもっとトゲトゲした星です。でも、その形にするとお皿として使える見込み部分がかなり小さくなってしまいます。それで、東洋の八芒星をモチーフにしました。 [caption id="attachment_12089" align="alignnone" width="225"] タロットカードの星のカード。絵柄の可愛さだけでなくカードが持つ<希望・理想・大切なモノ>というキーワードも好きです。[/caption]   当初、乳白色と黒のみで展開をしていたオクタグラムプレートですが、<フチなしが欲しい>とか、<グレーやグレージュが欲しい>という色々な方のお声もあり、一通り作ってみました。(が、結果的には人気が高くて、よく売れたのは乳白色と黒でした。笑)       派生して、厚みを持たせた星のお香立ても作りました。 簡単なようでいて、分厚いタタラは中の空気抜きが大変なのだという事にも、作ってみてから気づきました。 きっと、鋳込みの陶芸であればこれらの問題はクリアされるのでしょうが、私は鋳込みをやったことがありません。 そんな理由でお香立てもたくさんロスが出ました。 出たロスは自宅のお香立てになっています。   [caption id="attachment_12090" align="alignnone" width="225"] あらゆる色、カタチのゴブレット。奥の燻金のゴブレットはハリーポッターを見てイメージしてこの色にしました。[/caption]   ゴブレットも作りました。 これは、タロットカードの世界観とナチュールワインのおかげです。 このふたつは同時期に興味を持ちだしたこともあり、オクタグラムプレートとゴブレットの組み合わせは単なる食器の域を超え始めてきました。笑 お皿に乗っている小さなキューブはサイコロです。 これもまた、タロットカードやトランプで遊ぶ際にサイコロが可愛ければ良いのに。と思ったことがきっかけで作ったものです。 ゴブレットのカタチはタロットカードに描かれるカップのカタチがイメージですが、大きくは2種類のカップのカタチがあることから円錐型とスクエア型を作りました。 実際にワインを飲むのは円錐型が飲みやすいです。   こんな風に、その時、自分が興味を持った<ナニカ>で使うアイテムを常に陶器で作って来ています。     またナチュールワインとゴブレット、タロットカードの事などもブログで書きたいと思います。   まだまだ続く・・・   2023年5月28日 ucaco  ...

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5月 27 2023

5年後10年後も続く愛される定番として⑤

ピンクやグレーの器の受注を受けながらも黒の器作りの為の時間も設けていました。 やっと、思い通りの黒で制作をスタートし始めました。 [caption id="attachment_11801" align="alignnone" width="300"] シャープな黒に光り輝くプラチナ彩を[/caption]     黒は、ミルクベースのスープやヴィシソワーズに合わせたかったのでどうしても深さのあるボウルを作りたかったのです。 <出来ればろくろで作ったお茶碗型ではなく、お皿と同じ手法のタタラ作りで作りたい>。という思いは黒の展開後、更に強まりました。 本当はスタート時の5型でもそうしたかったのですが、タタラづくりで高さのある物を作るのが当時の私にはとても難しく、ろくろでカップとボウルを作っていました。 [caption id="attachment_11802" align="alignnone" width="300"] 初期はお茶碗型でスタート。こちらは炊き立ての白米が引き立つのです。[/caption]     ろくろで作ったボウルも好きなのですが、お皿同様、縁に柔らかな揺らぎを持たせたいと思うとボウルもやはりタタラづくりで制作したいと思いました。     [caption id="attachment_11773" align="alignnone" width="300"] こちらはやっとタタラで深さを出せるようになり製品化したもの [/caption]   私がよく作る料理の中に、<舞茸のポタージュスープ>があります。 栄養価が高くておいしく、スーパーに行けば年中変わらずに買いやすい価格で供給されている食材はやはり魅力的です。 他、初夏~初秋頃までの汗ばむ季節はヴィシソワーズ、日常的に食べる朝晩のヨーグルトなど、このタタラづくりの深皿はとても活躍する器です。   スパイス皿は、塩やマヨネーズ、バターを乗せるのにも最適です。       Plat10(小皿)はちょっとした和え物やお漬物にも似合うし、Plat 15(取り分け皿)はフルーツをデザート仕立てにしてお客様にお出しするときにも最適です。     黒い器が完成したことで食卓のコーディネートへの満足度がかなり上がりました。   やっと、シリーズ展開の最初に描いた色展開が実現したのです。   ここまではとても長かったのですが、良い思い出です。   続く・・・   2023年5月27日 ucaco...

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5月 24 2023

5年後10年後も続く愛される定番として④

3色目の展開カラーはチャコールグレーの器を黒の代わりに。 [caption id="attachment_11999" align="alignnone" width="300"] グレーの器を展開し始めた時、最初に選んだ4型[/caption] 黒が思い通りの色にならなくて探していたことはプロダクトフィロソフィーのブログ<5年後10年後も続く愛される定番として①>でも記載しましたが、その後いったん黒を作ることを保留にした時に、代わりに気になって選んだのがこちらの写真のグレーの土です。     それでも、黒じゃないにしても黒っぽい器が作りたい気持ちは変わらずにありました。 豆腐料理、冷やしうどん、大根おろしポタージュスープなどの白っぽい料理にはやはり白い器より黒っぽい器の方がおいしそうに見えるからです。 グレーで作ってみると、土に入っている御影石の独特の表面感も相まって和洋折衷な料理に合わせやすい器となりました。 [caption id="attachment_12066" align="alignnone" width="300"] ゴーヤーのフリットを作ってみた時のもの中にはチーズを入れてカレー塩でいただきました[/caption] 結果的に、自身の食べるものにもよく合う器が出来上がりました。 [caption id="attachment_12069" align="alignnone" width="300"] こちらはグレージュのオーバルプレートにイチジクとマスカルポーネチーズ、ナッツ類、ペッパー、シロップなどを添えてデザートとしてお客様が来た時に出していたメニューです[/caption]   またカップや茶碗など、ろくろで製作するものは表面に薄く削りを入れて、より石の表情を出して、焼き上がりがネップニットの様なやわらかな仕上がりになるようにしていました。   この土の良さはやはりこの御影石の存在感です。 白と黒の小さな粒が土の表面に現れる様子はとても雰囲気があります。 器の形によって愛らしい雰囲気にもなりますし、岩の様な雰囲気にもなります。 このようにして、黒の代わりとして展開し始めたのがグレーの器となります。 ナッツやドライフルーツを乗せたり、黒砂糖をのせたりしても、よく使っていました。私が自然派志向の食生活を徹底していたころ好んで使っていた器たちです。   現在ではチャコールグレーとグレージュの2種類のグレーがあります。 [caption id="attachment_12034" align="alignnone" width="300"] 左にはグレージュ、右にはチャコールグレー。並べると雰囲気が違うのがわかります。[/caption]   どちらも透明の釉薬をかけていますが透明の種類が違います。お好みでお選びいただければと思います。 この器ではマグカップも製作しており、チャイやカフェオレ、アフォガードなど乳製品や豆乳などのミルキー色な飲み物をたっぷりと飲みたいときによく使います。   右上のマグは金彩がかかっておらず、内側に乳白色の釉薬をかけたタイプで和の雰囲気があるマグです。 こちらは紅茶を飲むときに内側が白であってほしい、という個人的な好みで自分用にひとつ作ったもので、とても気に入っています。     また、追って新商品の紹介としてBLOGを書こうと思いますが、このグレーの土のマグカップを使う中で、この色のマグタイプには違う形の取っ手がつけたいと思い、金彩もないものが欲しいと思って昨年末に新しい形を試作しました。(写真の下部、真ん中あたりにるマグです) 現在、自宅でも使っています。 グレーの土ではこの新しいマグと右上の内側と外側の一部が乳白になった器を続けて作っていきたいです)   続く・・・     2023年5月24日 ucaco...

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5月 23 2023

5年後10年後も続く愛される定番として③

2色目の展開カラーはピンク [caption id="attachment_12018" align="alignnone" width="300"] 白の次に作り始めたのは<ピンク×ゴールド>のシリーズです。[/caption]   こちらも最初はピンクの釉薬をかけるという選択肢しかありませんでした。 既存の釉薬では好みの色が見つけられず、釉薬の自作などもしてみましたがそう簡単には好きな色が作り出せず諦めかけていた時に<土自体に色を付けることにしよう!>とマインドセットすることになりしました。 濃度比率は途中で少し変更しピンクを少し濃くしました。 スイーツに合わせた器を作りたくて、このピンクの器の制作にあたったのですが最初はなかなか売れませんでした。 当時はまだ、ピンクの器というのが珍しかったのか?あまり見慣れないことで使い方がわからないというお声をよく頂きました。 (最近ではピンクの器もよく見かけますね)   なので、最初は卸先では断られてしまうちょっとしたキズなどのある完成品を自宅の食器として使い、実際に料理やスイーツを乗せて写真を撮ったものをSNSでUPしました。 今思うと、あんなに長時間製作をして、毎日へとへとになっているのによく料理していたなぁ…と我ながら感心します。 とはいえ、さすがに疲れているから出来るだけ簡単なメニューを編み出しては試作し、食べるという事を繰り返していました。 [caption id="" align="alignnone" width="300"] 自作のボンボンショコラとコーヒー[/caption]   [caption id="" align="alignnone" width="300"] 自作の道明寺の桜餅と紅茶[/caption]   [caption id="attachment_12051" align="alignnone" width="300"] 自作の水無月とお抹茶[/caption] [caption id="attachment_12052" align="alignnone" width="249"] 自作のオーガニックブリスボールとるぼすていー。カップとソーサーでは前述したようにピンクの濃度が違います。[/caption] ピンクの器では、よくおやつを食べています。 私は自分の事を<生粋の甘党>と表現するくらい和菓子でも洋菓子でもどちらであっても甘いものが大好きです。 そんな、大好きなおやつを食べるのは、子供のころに好きだったピンクはピッタリです。気持ちまで甘くなれます。笑 そして、私は<ピンク×グリーン>という独特の配色もすごく好きなので、このシリーズではお抹茶やグリーンサラダとのコーディネートもお気に入りです。 ピンクのカップでベリー系のスムージーやベリーカカオラテを入れて飲むのもお気に入りです。 同系色グラデーションのトーンがとても可愛いのです!! ただ、ピンクは土の色を混ぜ込んで捏ねるところからスタートするため一番手がかかる制作方法でもあります。 現在手元にある在庫はPlat10とPlat15くらいしかもうありませんが、どちらもおやつ用にはピッタリのサイズなので機会があればぜひお使いいただけると嬉しいです。   2023年5月23日 ucaco      ...

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12月 04 2018

B品活用法

sériehabi habille(おめかし)した金彩の器 カップの底にヒビが入ってしまったものや、お皿面が汚れてしまったものなどを組み合わせて多肉植物を植えたらとても愛らしくなりました。 自分が作ったものだけでなく、モノを簡単に捨てられないタイプなのでB品も出来るだけ活用しています。 他の器でも鉢植えにしていきます。   <2018年製作、リサイクルアイテム>...

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