オクタグラム(八芒星)プレート
いよいよ色展開もカタチの展開も広がりを見せてきました。 円、楕円それ以外に食卓を華やかにするカタチは? 変わらずに愛される為に、進化する定番であり続けること。 それが、あらゆる器を作りながら思っていたことです。 自宅のテーブルコーディネートで金彩の器を使うとき、縁に揺らぎを持たせているとはいえ、ほとんどの形が丸や楕円できちんとしすぎていました。 カタチが規則的すぎると食卓にリズムが生まれず、楽しさが伝わりにくいと感じていて、丸いもの以外にも作りたかったのですが、四角というイメージがなんだかピンと来ていなくて決められずにいました。 そんな時、2021年ごろからハマりだしたタロットカードに出てくる八芒星(オクタグラム)を器へと落とし込み、星形を製作しました。 2021年のホリデーシーズンに販売したら良かったのですが、そのタイミングには間に合わず、2022年1~2月ごろに製品化が実現しています。 星のカタチなので縁にはプラチナではなく金彩が使いたくなり、既存のカタチでも金の縁取りで展開を始めました。 この時点で黒の器はプラチナ彩のものと金彩のものの2種類になりました。 同じ土、釉薬を使っていても人間の感覚的な問題なのか、プラチナ彩と金彩では黒の色味が違って見えます。 縁取りの範囲は全体面積に対して小さいけれど、それだけの影響を与えるという事です。 そう思うとテーブルコーディネートを考えるのもとても楽しいものになります。 最初の試作の際は、タロットカードの星の雰囲気に近寄せたくてフリーハンドで描いた型紙を作り、それを使っていましたが、制作時のロスが沢山出るのでもう少し形をシンメトリーに寄せたほうが良いと思って型紙を微修正しました。 型紙は、正方形を2つ重ね、中心から時計回りに45度スライドした八芒星です。 タロットカードの星はもっとトゲトゲした星です。でも、その形にするとお皿として使える見込み部分がかなり小さくなってしまいます。それで、東洋の八芒星をモチーフにしました。 [caption id="attachment_12089" align="alignnone" width="225"] タロットカードの星のカード。絵柄の可愛さだけでなくカードが持つ<希望・理想・大切なモノ>というキーワードも好きです。[/caption] 当初、乳白色と黒のみで展開をしていたオクタグラムプレートですが、<フチなしが欲しい>とか、<グレーやグレージュが欲しい>という色々な方のお声もあり、一通り作ってみました。(が、結果的には人気が高くて、よく売れたのは乳白色と黒でした。笑) 派生して、厚みを持たせた星のお香立ても作りました。 簡単なようでいて、分厚いタタラは中の空気抜きが大変なのだという事にも、作ってみてから気づきました。 きっと、鋳込みの陶芸であればこれらの問題はクリアされるのでしょうが、私は鋳込みをやったことがありません。 そんな理由でお香立てもたくさんロスが出ました。 出たロスは自宅のお香立てになっています。 [caption id="attachment_12090" align="alignnone" width="225"] あらゆる色、カタチのゴブレット。奥の燻金のゴブレットはハリーポッターを見てイメージしてこの色にしました。[/caption] ゴブレットも作りました。 これは、タロットカードの世界観とナチュールワインのおかげです。 このふたつは同時期に興味を持ちだしたこともあり、オクタグラムプレートとゴブレットの組み合わせは単なる食器の域を超え始めてきました。笑 お皿に乗っている小さなキューブはサイコロです。 これもまた、タロットカードやトランプで遊ぶ際にサイコロが可愛ければ良いのに。と思ったことがきっかけで作ったものです。 ゴブレットのカタチはタロットカードに描かれるカップのカタチがイメージですが、大きくは2種類のカップのカタチがあることから円錐型とスクエア型を作りました。 実際にワインを飲むのは円錐型が飲みやすいです。 こんな風に、その時、自分が興味を持った<ナニカ>で使うアイテムを常に陶器で作って来ています。 またナチュールワインとゴブレット、タロットカードの事などもブログで書きたいと思います。 まだまだ続く・・・ 2023年5月28日 ucaco ...
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