3色目の展開カラーはチャコールグレーの器を黒の代わりに。
グレーの器を展開し始めた時、最初に選んだ4型
黒が思い通りの色にならなくて探していたことはプロダクトフィロソフィーのブログ<5年後10年後も続く愛される定番として①>でも記載しましたが、その後いったん黒を作ることを保留にした時に、代わりに気になって選んだのがこちらの写真のグレーの土です。
それでも、黒じゃないにしても黒っぽい器が作りたい気持ちは変わらずにありました。
豆腐料理、冷やしうどん、大根おろしポタージュスープなどの白っぽい料理にはやはり白い器より黒っぽい器の方がおいしそうに見えるからです。
グレーで作ってみると、土に入っている御影石の独特の表面感も相まって和洋折衷な料理に合わせやすい器となりました。
ゴーヤーのフリットを作ってみた時のもの中にはチーズを入れてカレー塩でいただきました
結果的に、自身の食べるものにもよく合う器が出来上がりました。
こちらはグレージュのオーバルプレートにイチジクとマスカルポーネチーズ、ナッツ類、ペッパー、シロップなどを添えてデザートとしてお客様が来た時に出していたメニューです
またカップや茶碗など、ろくろで製作するものは表面に薄く削りを入れて、より石の表情を出して、焼き上がりがネップニットの様なやわらかな仕上がりになるようにしていました。
この土の良さはやはりこの御影石の存在感です。
白と黒の小さな粒が土の表面に現れる様子はとても雰囲気があります。
器の形によって愛らしい雰囲気にもなりますし、岩の様な雰囲気にもなります。
このようにして、黒の代わりとして展開し始めたのがグレーの器となります。
ナッツやドライフルーツを乗せたり、黒砂糖をのせたりしても、よく使っていました。私が自然派志向の食生活を徹底していたころ好んで使っていた器たちです。
現在ではチャコールグレーとグレージュの2種類のグレーがあります。
左にはグレージュ、右にはチャコールグレー。並べると雰囲気が違うのがわかります。
どちらも透明の釉薬をかけていますが透明の種類が違います。お好みでお選びいただければと思います。
この器ではマグカップも製作しており、チャイやカフェオレ、アフォガードなど乳製品や豆乳などのミルキー色な飲み物をたっぷりと飲みたいときによく使います。
右上のマグは金彩がかかっておらず、内側に乳白色の釉薬をかけたタイプで和の雰囲気があるマグです。
こちらは紅茶を飲むときに内側が白であってほしい、という個人的な好みで自分用にひとつ作ったもので、とても気に入っています。
また、追って新商品の紹介としてBLOGを書こうと思いますが、このグレーの土のマグカップを使う中で、この色のマグタイプには違う形の取っ手がつけたいと思い、金彩もないものが欲しいと思って昨年末に新しい形を試作しました。(写真の下部、真ん中あたりにるマグです)
現在、自宅でも使っています。
グレーの土ではこの新しいマグと右上の内側と外側の一部が乳白になった器を続けて作っていきたいです)
続く・・・
2023年5月24日 ucaco
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