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6月 03 2023

個人受注に関して

現在、個人受注でお受けしている金彩、プラチナ彩の器のオーダーミニマムとなります。 下記をご確認の上、受注もしくはオンラインショップから少しずつお買い求めください。   ◎1オーダーで1窯分ごとに66,000円(税込み)です。 1窯分のおおよその数量としてPlat20×8枚分です。 (オーダーは1窯毎に同色でお願いいたします) また、価格の改定に伴い、色ごとに分けていた価格設定をサイズごとで統一いたします。   明日6月4日より新価格にてオンラインショップでの販売をスタートします。 どうぞよろしくお願いいたします。   ====================== 1窯で同じものではなく、ご家庭で色々な形を揃えたいという方にお勧めのセットは下記となります。   ◎ucacoのおすすめセット ・Plat20(大皿)2枚 8800円×2枚=17600円 ・Plat15(取り分け皿)2枚 5500円×2枚=11000円 ・Plat10(小皿)4枚 3300円×4枚=13200円 ・Plat spice(薬味皿)4枚 2200円×4枚=8800円 ・Plat oval(楕円皿)2枚 5500円×2枚=11000円 ・Tasse(フリーカップ)2脚 5500円×2脚=11000円 TOTAL=72600円が66000円と少しお得です。 =================================   また、ご自身でアレンジされたい方向けは下記を参考にしてみてください。 下記がおおよその対応数量となります。 また、どの器を選ばれましても1窯で66000円の統一でお願いいたします。   ◎フラットプレート ・Plat20×1枚に対して =Plat oval×1枚+Plat10×1枚 =Plat15×1枚+Plat10×1枚 =Plat10×3枚    ◎カップ類(高さのある物) ・Plat20×5枚 =取手付カップ4つ =取手無しフリーカップ4つ =茶碗3つ   ◎中深のボウル類 ・Plat20×8枚(1窯分) =アサイーボウル3つ =ヨーグルトボウル6つ   *オクタグラムプレートに関しては1窯8枚で132,000円(税込み)とさせていただきます。     2023年6月3日 ucaco...

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6月 02 2023

2023年の新作はUPグレードしたコーヒーカップ。

[caption id="attachment_12022" align="alignnone" width="300"] こちらは2023年現在の進化型のコーヒーカップです。 こちらはカップ&ソーサーとしてお使いいただけるように六角形のプレートを作りました。 [/caption]   前ブログ記載の<2008年から製作していた飴色のカップ>は、物理的な問題点を解決するために制作日数を増やすことでクリアしていました。 器の薄さに比例して、素焼きの陶器が吸収できる水分量には限界があります。 前述の飴色のカップは私が作る器の中でも特に薄いものです。(飲み口を大事にしたくてギリギリまで薄く作ったものになります) その薄い陶器に外と内側で2色の釉薬をかけ分けている為、物理的にはかなり無理なことをしています。   飴釉も乳白釉も粘度の高めのものを使っている為、1度に内・外の施釉をすると釉薬が陶器にうまく安定せず(吸水限界を超えているので)本焼きした時に縮れを起こしてしまいます。 結果、施釉を2日に分けて製作をするようになりました。     沢山のロスを出したのち、どうにかしてロス率を下げるために、と施釉方法を2日に分けることに変更しました。 1日目に内側に乳白釉をかける。数日乾かし、器が乾いて吸水率が上がった頃に外側に飴釉をかける。 こうやって、薄い陶土に飴と乳白をかけるという、相反することを可能にしました。 厚みのある器であれば、こんな風に別の日に釉薬掛けを行わなくてもこの2色の釉薬をかけることができます。(これは雪山の器も同様です) その日のうちに施釉可能なのです。 【どこにでもあるようでいて、なんだか違う】。と私の器に対して感じてくださった方のその感覚は正しいのです。 審美眼に優れた方だと思います。 一見すると普通に見えるけれど、普通にこの色のカップを作るより日数がかかってしまうのです。   ですが、2023年よりモデルチェンジをしたのはいくつかの理由があります。   特徴にしている大きな取手のデザインを変えずに、カップ自体に必要最低限の重さを持たせたかったので土を石が入ったより白さが増した信楽土へと変更しました。   土を変更したことでカップの底面石の粒が木のテーブルを傷つけてしまうのを防ぐため完成後に特殊なコーティング加工を自身で施しています。 ここに至る前は陶芸用のサンダーで底面をやすりにかけたりもしていましたが、サンダーの扱いは怪我や器の破損が多く器づくりの工程として、個人的に受け入れがたいものでもあり、出来る限り器に優しく接してやりたかったのでやめました。   釉薬は2色使用していますが、土の良さを生かすため全体に乳白釉を掛けました。 以前まで掛けていた飴のかわりに、口元にマットな燻金の釉薬をかけることで器にアクセントを持たすことも出来、以前のカップで気に入っていたデザインも継承されています。   土の特性を生かすため以前より少し厚みを持たせました。 それもあって上記の釉薬使いともマッチしています。   何色か、何型かで試作して実際に使ってから、一番気に入ったものを2023年からの新作としました。     現時点では、以前よりも製作時のロス数を減らすことが出来ています。 それによってゴミに成り得るものを作らないでいられます。   以前よりも扱いやすいけれど、デザインでは私ucaco自身のこだわりポイントを変えずにUPDATEした最新型のコーヒー&ティーカップです。   現在、私自身が毎日使うカップでもあります。 セットの六角形のソーサーについては次のブログにて。 これらのカップとソーサーの販売は6月6日を予定しています。   続く・・・   2023年6月2日 ucaco        ...

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6月 01 2023

ギフトとして製作した初のアイテム。それが飴色のコーヒーカップ。

[caption id="attachment_12019" align="alignnone" width="300"] 陶芸を始めたばかりのころから作って来たお気に入りのカップ。独立前はたくさんの友人や家族へのギフトとして作っていました。[/caption]   10年以上前に自宅用に作って以降、家族や友人へのプレゼントとして作ってきた定番のカップです。   当時は紅茶好きだったのでカタチはお茶の香りを充分感じられる様、ひろがりのある形状にし、ストレートでいただく際にお茶の美味しさを感じやすい様に口元はかなり薄くひいていました。   カップの色はシルバーティップスの茶葉などを選んだ際に、澄んだ水いろも楽しめるように、内側は乳白色を選びました。 外側を飴色にしたのは、コーヒー好きな来訪者のみなさまにもしっくり来るようにコーヒーの色とリンクさせ、2色の釉薬を掛け分けています。 うすい口元に2色の釉薬をにじませることで柔らかな雰囲気が出る様にしています。     [caption id="attachment_11341" align="alignnone" width="300"] カップに合わせてプレートも製作していた時期がありました。 ケーキ皿としても単品で使用出来るようにこのカタチです。 [/caption]   カップをお皿に乗せても余白部分にクッキーやチョコレートなどの小さなオヤツも一緒に置けるサイズ感です。(金彩のPlat15取り分け皿と同サイズです) 口元や把手部分は特に華奢なので欠けたり折れたりもしやすいです。 私ucacoが作る器の中でも特に薄い器の代表です。 [caption id="attachment_12020" align="alignnone" width="300"] 丸いティーカップのシリーズとして、コーヒー用にシュッとした雰囲気に仕上げたくてアウトラインをストレートに寄せた形も展開しています。 とはいえ、柔らかさを出したいのでほんの少しアールをかけています。 [/caption]     こちらは陶芸を始めて間もなかった2008年より継続して少量で製作してきました。 当時はまだ金継ぎのことを知らず、自宅用のこのカップが欠けてしまった時、作り直しをしようとしていたら、当時通っていた陶芸教室の先生から金継ぎの存在を教えていただきました。   [caption id="attachment_12105" align="alignnone" width="300"] 取手がなくなってしまったカップに透明と茶色のガラス片を継いで金継ぎしたもの。[/caption]   当時、お教室では金継ぎは教えてらっしゃらず、いつか習ってみようとその時決め、長い間、割れたり欠けたりした自作の器を新聞に包んで段ボールに保管していました。 その段ボールがいっぱいになった頃、丁度会社勤めを辞め、時間が作れるようになったので陶芸と並行して行うために2017年の11月か12月頃に本漆での金継ぎを習いに行き始めました。   金継ぎの話も長くなるのでまた追って。     そして2023年より更にUPDATEして製品化したカップ&ソーサーがこちらです。   このカップ&ソーサーについては次回のBlogでUP致します!   2023年6月1日 ucaco      ...

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モダン金継レッスン サポートスタッフ募集

このたび、クライアント様より30名ご参加のモダン金継レッスンのご依頼を頂きました。 その為、お手伝いをしてくださるサポートスタッフを募集致します。   今後、こういった大型のワークショップ開催の際に継続してお手伝いいただける方ですと更に嬉しいです。 細くとも長く、お付き合いできるサポートパートナーの方を探しています。     第一回目の募集日時、人数、条件は下記となります。 日程:2023年7月20日(木) スケジュール: 13:30~14:00 現地着、ワークショップ準備30名分のセッティング 15:00~16:30 クライアント様の顧客様向け、特別メニューのモダン金継ワークショップ 16:35~17:30 撤収など 現地拘束時間は余裕を見て4時間としています   開催地:静岡県御殿場市某所   募集人数:若干名   お願いすること: ・セッティング、あと片付け:準備は全てこちらで必要な材料を人数分準備して行きますので、開催させていただく場所にて、お借りするテーブルが汚れないように準備されたものを並べてください。 片付けも同様に汚れに気を付け、出来る限りゴミが小さくまとまる様にしてください。 ・参加者の皆様へのサポート(わからないことはucacoに確認してください) ・当日のレッスンの様子を写真で(スマホで構いません)撮ってください。(クライアント様へ確認後ucacoのHPにて掲載させていただきます)   謝礼:10000~15000円/人   募集条件 ・出来れば2023年1月1日以降にucacoのモダン金継ぎレッスンを(対面、オンライン含めて可)2回以上受けた方。(過去に受けた方は受けた時期と場所をお伝えいただきご相談ください) ・器や金継ぎに興味がある方 ・物事をロジカルに考えられ、金継ぎの習得がスムーズに出来る方 ・感性が豊か、もしくは感性を磨きたいと思う方 ・接客業、もしくは営業職などに従事したことがあり、ご参加者さまへのコミュニケーションがスムーズに取れる方 ・TPOをわきまえた清潔感のある身だしなみで参加可能な方(華美すぎずシンプルで汚れのない服装であれば大丈夫です。一般的なオフィスカジュアルとされる服装ですと望ましいです) ・真面目で丁寧な方(ただしできる限りスピーディーに) ・目の前にいらっしゃるご参加者の皆様に誠意をもって接することができる方 ・現地集合、現地解散が可能、もしくは湘南界隈在住でucacoと車で移動できる方。(運転ができる方、優遇します)     条件は全てでなくても構いません、この中の条件をいくつか満たしている方で探していますが、面識のない方はご遠慮ください。 これらの条件はTPOを考えて記載してはいますが、私ucacoの基本姿勢として大切にしていることが多く含まれます。   まずは金継ぎへのご興味のある方でお願いいたします。 今後のレッスン受講を予定されている方で、サポートスタッフにも興味がある場合はレッスン時にucacoへお伝えください。   良きご縁がありますように。 ご応募お待ちしております。   2023年5月31日...

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5月 30 2023

雪山に思いを馳せて作った器

  [caption id="attachment_12098" align="alignnone" width="300"] 白と黒の釉薬の掛け合わせが生み出す雪山のような景色[/caption] 2010年頃から作り出した私が作る和食器の定番です。 定番でありながらも常に欠品しているシリーズでもあります。 当時勤めていた会社での仕事の兼ね合いもあり、スキーにハマり、足しげく通った雪山。 シーズンオフに入るころ、既に来年の冬が待ち遠しくて、雪山に思いをはせて作っていた器たちです。 SKI TRAVELには温泉とお酒がつきもの。 訪れた土地の日本酒を買って帰る。 そんな時に使うお猪口と片口として作った器がこちら。     現在、日本酒をほとんど飲まなくなり、めったに製作していないですがお酒に合う一品料理を盛り付けるための<碗皿>と名付けた浅めの丼も展開していました。 [caption id="attachment_12099" align="alignnone" width="300"] こちらがスタート時、最初に作ったものです。縁が欠けて金継ぎしています。この雰囲気の器としては薄く作っていて見た目よりも軽くて扱いやすいのが特徴です。[/caption]   料理を盛りつける際、より美しい。と私が信じる器のカタチです。 高台を高く、見込みを小さく作る独特なシルエットの碗皿は削りを入れずに製作するのが難しく、ロスが多いため製品としてはあまり向いていないので現在はほんの少量、時々作っています。   こちらのシリーズは和食器好きの方に人気があり、再販しないのか?とよく聞かれます。 私も凄く好きなシリーズです。 製作当初はこの器にパスタを盛り付けて食べるのがお気に入りでした。 〈和食器で食べる洋食〉が当時はまだあまり外食でも普及しておらず、自分だけのスペシャルな時間として楽しんでいました。 簡単に作ったナポリタンを白い磁器プレートではなく自作の和食器で食べることが、当時の私にとって〈最高にお洒落で豊かな時間〉だったのです。   週末、時間が取れた時には割烹料理屋さんで食べたものを再現しようと手の込んだ料理を試みました。 限られた食材の中でどうやっておいしく食べるか?を考えて新メニューをあみ出すこともありました。 器を作ることと料理をすることはいつもとても近しい関係なのです。   2018年のブランド創設では、それまでに一つずつしか作らなかった和食器のスタイルを一旦保留にして、【日常遣いの陶土の洋食器】を作り始めました。 磁器で作ればよかったのでしょうが、陶土のもつ柔らかさや温かみが好きで陶土で製作を始めました。 【磁器の様に見える陶器】というのは私にとっては面白さも含んだものでした。   当時、和食器づくりを一通り終え、自宅の食器棚もあふれかえり始めていた頃だったので、シリーズ化された白い洋食器を揃えていくのは自分自身の楽しみでもありました。   そうやって大好きだった轆轤製作が身体的理由により出来ないでいた期間も私は楽しく作陶できたし、苦手だったタタラ作りの楽しさや深さを知る事が出来ました。   続く・・・   2023年5月30日 ucaco        ...

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5月 28 2023

変わらず愛される為に、進化する定番であり続けること

いよいよ色展開もカタチの展開も広がりを見せてきました。 円、楕円それ以外に食卓を華やかにするカタチは?   それが、あらゆる器を作りながら思っていたことです。 自宅のテーブルコーディネートで金彩の器を使うとき、縁に揺らぎを持たせているとはいえ、ほとんどの形が丸や楕円できちんとしすぎていました。 カタチが規則的すぎると食卓にリズムが生まれず、楽しさが伝わりにくいと感じていて、丸いもの以外にも作りたかったのですが、四角というイメージがなんだかピンと来ていなくて決められずにいました。   そんな時、2021年ごろからハマりだしたタロットカードに出てくる八芒星(オクタグラム)を器へと落とし込み、星形を製作しました。   2021年のホリデーシーズンに販売したら良かったのですが、そのタイミングには間に合わず、2022年1~2月ごろに製品化が実現しています。   星のカタチなので縁にはプラチナではなく金彩が使いたくなり、既存のカタチでも金の縁取りで展開を始めました。   この時点で黒の器はプラチナ彩のものと金彩のものの2種類になりました。 同じ土、釉薬を使っていても人間の感覚的な問題なのか、プラチナ彩と金彩では黒の色味が違って見えます。 縁取りの範囲は全体面積に対して小さいけれど、それだけの影響を与えるという事です。 そう思うとテーブルコーディネートを考えるのもとても楽しいものになります。   最初の試作の際は、タロットカードの星の雰囲気に近寄せたくてフリーハンドで描いた型紙を作り、それを使っていましたが、制作時のロスが沢山出るのでもう少し形をシンメトリーに寄せたほうが良いと思って型紙を微修正しました。   型紙は、正方形を2つ重ね、中心から時計回りに45度スライドした八芒星です。   タロットカードの星はもっとトゲトゲした星です。でも、その形にするとお皿として使える見込み部分がかなり小さくなってしまいます。それで、東洋の八芒星をモチーフにしました。 [caption id="attachment_12089" align="alignnone" width="225"] タロットカードの星のカード。絵柄の可愛さだけでなくカードが持つ<希望・理想・大切なモノ>というキーワードも好きです。[/caption]   当初、乳白色と黒のみで展開をしていたオクタグラムプレートですが、<フチなしが欲しい>とか、<グレーやグレージュが欲しい>という色々な方のお声もあり、一通り作ってみました。(が、結果的には人気が高くて、よく売れたのは乳白色と黒でした。笑)       派生して、厚みを持たせた星のお香立ても作りました。 簡単なようでいて、分厚いタタラは中の空気抜きが大変なのだという事にも、作ってみてから気づきました。 きっと、鋳込みの陶芸であればこれらの問題はクリアされるのでしょうが、私は鋳込みをやったことがありません。 そんな理由でお香立てもたくさんロスが出ました。 出たロスは自宅のお香立てになっています。   [caption id="attachment_12090" align="alignnone" width="225"] あらゆる色、カタチのゴブレット。奥の燻金のゴブレットはハリーポッターを見てイメージしてこの色にしました。[/caption]   ゴブレットも作りました。 これは、タロットカードの世界観とナチュールワインのおかげです。 このふたつは同時期に興味を持ちだしたこともあり、オクタグラムプレートとゴブレットの組み合わせは単なる食器の域を超え始めてきました。笑 お皿に乗っている小さなキューブはサイコロです。 これもまた、タロットカードやトランプで遊ぶ際にサイコロが可愛ければ良いのに。と思ったことがきっかけで作ったものです。 ゴブレットのカタチはタロットカードに描かれるカップのカタチがイメージですが、大きくは2種類のカップのカタチがあることから円錐型とスクエア型を作りました。 実際にワインを飲むのは円錐型が飲みやすいです。   こんな風に、その時、自分が興味を持った<ナニカ>で使うアイテムを常に陶器で作って来ています。     またナチュールワインとゴブレット、タロットカードの事などもブログで書きたいと思います。   まだまだ続く・・・   2023年5月28日 ucaco    ...

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5月 27 2023

5年後10年後も続く愛される定番として⑤

ピンクやグレーの器の受注を受けながらも黒の器作りの為の時間も設けていました。 やっと、思い通りの黒で制作をスタートし始めました。 While accepting orders for pink and gray vessels, I also set aside time for creating black vessels. And finally, I have started the production with the black color I had envisioned. [caption id="attachment_11801" align="alignnone" width="300"] シャープな黒に光り輝くプラチナ彩を[/caption]     黒は、ミルクベースのスープやヴィシソワーズに合わせたかったのでどうしても深さのあるボウルを作りたかったのです。 <出来ればろくろで作ったお茶碗型ではなく、お皿と同じ手法のタタラ作りで作りたい>。という思いは黒の展開後、更に強まりました。 本当はスタート時の5型でもそうしたかったのですが、タタラづくりで高さのある物を作るのが当時の私にはとても難しく、ろくろでカップとボウルを作っていました。 [caption id="attachment_11802" align="alignnone" width="300"] 初期はお茶碗型でスタート。こちらは炊き立ての白米が引き立つのです。[/caption]     ろくろで作ったボウルも好きなのですが、お皿同様、縁に柔らかな揺らぎを持たせたいと思うとボウルもやはりタタラづくりで制作したいと思いました。     [caption id="attachment_11773" align="alignnone" width="300"] こちらはやっとタタラで深さを出せるようになり製品化したもの [/caption]   私がよく作る料理の中に、<舞茸のポタージュスープ>があります。 栄養価が高くておいしく、スーパーに行けば年中変わらずに買いやすい価格で供給されている食材はやはり魅力的です。 他、初夏~初秋頃までの汗ばむ季節はヴィシソワーズ、日常的に食べる朝晩のヨーグルトなど、このタタラづくりの深皿はとても活躍する器です。   スパイス皿は、塩やマヨネーズ、バターを乗せるのにも最適です。       Plat10(小皿)はちょっとした和え物やお漬物にも似合うし、Plat 15(取り分け皿)はフルーツをデザート仕立てにしてお客様にお出しするときにも最適です。     黒い器が完成したことで食卓のコーディネートへの満足度がかなり上がりました。   やっと、シリーズ展開の最初に描いた色展開が実現したのです。   ここまではとても長かったのですが、良い思い出です。   続く・・・   2023年5月27日 ucaco...

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5月 24 2023

5年後10年後も続く愛される定番として④

3色目の展開カラーはチャコールグレーの器を黒の代わりに。 The third color chose a charcoal gray  instead of black.       [caption id="attachment_11999" align="alignnone" width="300"] グレーの器を展開し始めた時、最初に選んだ4型                                                                      charcoal gray was initially chosen in these 4 models[/caption]   黒が思い通りの色にならなくて探していたことはプロダクトフィロソフィーのブログ<5年後10年後も続く愛される定番として①>でも記載しましたが、その後いったん黒を作ることを保留にした時に、代わりに気になって選んだのがこちらの写真のグレーの土です。 In my blog post titled "As a Timeless Classic That Will Continue to be Loved 5 Years and 10 Years from Now - Part 1," I mentioned that I was searching for the perfect shade of black but was unable to find it. However, during the period when I temporarily put the black color on hold, I became intrigued by the gray clay featured in the attached photo.   それでも、黒じゃないにしても黒っぽい器が作りたい気持ちは変わらずにありました。 Nevertheless, my desire to create a container that had a blackish appearance persisted, even if it wasn't actually black. 豆腐料理、冷やしうどん、大根おろしポタージュスープなどの白っぽい料理にはやはり白い器より黒っぽい器の方がおいしそうに見えるからです。 グレーで作ってみると、土に入っている御影石の独特の表面感も相まって和洋折衷な料理に合わせやすい器となりました。 such as tofu dishes, chilled udon, and dishes with grated daikon or potage soup, tend to look more appetizing in vessels that have a blackish hue rather than pure white. When I experimented with creating gray vessels, the unique surface texture of the small stones complemented a variety of dishes that fuse Japanese and Western flavors. This versatility makes...

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5月 23 2023

5年後10年後も続く愛される定番として③

2色目の展開カラーはピンク The second color for the deployment color is pink. [caption id="attachment_12018" align="alignnone" width="300"] 白の次に作り始めたのは<ピンク×ゴールド>のシリーズです。[/caption]   こちらも最初はピンクの釉薬をかけるという選択肢しかありませんでした。 Initially, there was only the choice of applying a pink glaze in this case.   既存の釉薬では好みの色が見つけられず、釉薬の自作などもしてみましたがそう簡単には好きな色が作り出せず諦めかけていた時に<土自体に色を付けることにしよう!>とマインドセットすることになりしました。 I couldn't find the desired color with the existing glazes, so I even tried making my own glazes, but it wasn't easy to create the color I wanted. I was starting to give up. But I decided to change my mind‐set to "Let's color the clay itself!"   濃度比率は途中で少し変更しピンクを少し濃くしました。 I made a slight adjustment to the concentration ratio along the way and made the pink color a bit deeper.   スイーツに合わせた器を作りたくて、このピンクの器の制作にあたったのですが最初はなかなか売れませんでした。 I embarked on creating dishes in this pink color to complement desserts, but initially, they didn't sell well.   当時はまだ、ピンクの器というのが珍しかったのか?あまり見慣れないことで使い方がわからないというお声をよく頂きました。 (最近ではピンクの器もよく見かけますね) At that time, pink plate might have been considered unusual or less commonly seen. Many customers expressed that they were unfamiliar with how to use them, which could have contributed to the initial lack of sales. However, it's worth noting that recently pink plate has become more common and popular, and you can often find them in various settings.   なので、最初は卸先では断られてしまうちょっとしたキズなどのある完成品を自宅の食器として使い、実際に料理やスイーツを乗せて写真を撮ったものをSNSでUPしました。 As a result, when the initial products with minor imperfections were rejected by wholesale buyers, I decided to use them as personal tableware at home. I actually served dishes and desserts on them, taking photographs and...

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5月 21 2023

5年後10年後も続く愛される定番として②

As a timeless classic that will continue to be beloved even 5 or 10 years from now, I would like to introduce ② Blk×Platinum(黒.プラチナ)はこの器のシリーズを製作するにあたり、最初に作りたいと思った色です。(5年後10年後も続く愛される定番として①参照。またこの色は実際には4色目の展開カラーとなるのですが、その話はまた次回の③話以降でつづらせていただきたいと思います)。 Blk×Platinum  is the color I had in mind as the initial choice for creating this series of vessels. (Please read that as a timeless classic that will continue to be beloved even 5 or 10 years from now, ① ) Furthermore, while this color will actually be the fourth variant in the lineup, I would like to continue discussing that in the upcoming ③ and subsequent installments.   乳白色には柔らなイメージでゴールドを、漆黒の透き通るようなつややかさをもつ深い黒にはプラチナの輝きをまとわせたかった。 こちらの色は少し冷ややかな印象なのかもしれません。 I wanted to combine a soft, gentle image of gold with a milky white color, and adorn the deep black with a glossy quality with the brilliance of platinum. This color may give a slightly cool impressin.   私は、相反するものを1つのモノゴトの中に、あるいはプロダクトの中に内包し表現することが好きです。 この世に存在するおおよその物事には陰と陽が存在します。 そんな様子を表したかったのかもしれません。 I like incorporating opposing elements within a series or product, expressing the coexistence of Yin and Yang, which can be found in most things in the world. Perhaps that is what I wanted to depict.   白黒はっきりさせたい、というのではなく白と黒にはすべてが内包されるという事だと思っています。 この金彩、プラチナ彩の器は現在では5色展開しているシリーズです。 I believe it is not about clearly defining things into one or the other, but rather recognizing that everything is encompassed within the of white and black. The vessels adorned with gold and platinum accents currently form a series available in five different...

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